2015/03/26

型紙つくり~紗張

型染めをするための型を
型紙といいます。

渋紙(柿渋を塗り重ねて強度を持たせた和紙/合成版あり)を
カッターで デザインに合わせて彫ったもののこと。

彫るところは 糊を置く、
染めたくない(白生地のまま残す)ところ。
(※技法によって違います)

染めたい部分が白く残したい部分に囲まれていたり、
白く残すところが多くて
一気に彫って持ち上げたら
端がびろっとめくれて作業しにくそうになったり、
そんなところに
絹紗を張ります。

この作業のことを紗張(しゃばり)といいます。


絹紗を張ったところ。
こげ茶になっているところに紗が張られています。
カシューという漆の代用品を使います。


紗をぴんと張るため、
つり という線を彫り残して
紗を張ります。

カシューが
完全に乾いた後、
つり をカッターで切り取ります。

写真2枚目は型紙の裏側です。
写真の下のほうは
つりを
カッターで切り取っているところなのですが、
分かるでしょうか・・・?


完成。

今回はデザインの大きさと渋紙のサイズが合わず、
3枚で1色分の型に。
2色染めるので、
型紙は計6枚紗張りしました・・・。

***

2~3月は染月間でした。
作業風景を今年もご紹介していこうと思います。